蓄電池

家庭用蓄電池とは?

蓄電池とは、一定量の電気を充電して蓄えておくことができる装置です。最近では、家庭用蓄電池の導入が増加しており、蓄電池の導入を検討したことがある方も増加傾向にあります。蓄電の方法としては、次の2つのパターンがあります。

  • 電力会社から電気を購入して蓄電
  • 太陽光発電で得た電気を蓄電

蓄えられる電気の量は製品によって異なりますが、停電や自然災害などの緊急事態で電力会社からの供給が途絶えた際に、非常に役立ちます。

停電時には、特にエアコンなどの空調機器が使えないと、夏や冬の季節では体調を崩す危険性があります。しかし、家庭用蓄電池があれば、非常時にも蓄えておいた電気を使うことで、そのようなリスクを大幅に軽減することができます。

家庭用蓄電池の普及状況

家庭用蓄電池の設置台数は導入開始から現在まで年々増加しています。中でも新築住宅・卒FIT住宅の導入ポテンシャルは今後も増加していくと予測されています。

家庭用蓄電池の種類と特徴

蓄電池にはいくつかの種類がありますが、一般的に「単機能型」と「ハイブリッド型」の2種類がよく知られています。それぞれの特徴を説明します。

単機能型蓄電池

単機能型の蓄電池は、蓄電の機能に特化しているシンプルなタイプです。太陽光発電システムとは独立して運用され、外部の電力(電力会社から供給される電気)や太陽光発電で生成された電気を貯めるために使用されます。この型の特徴は以下の通りです。

  • 太陽光発電と別に設置されるため、既に太陽光発電システムを導入している家庭でも、追加の設備を変えずに設置できる。
  • 比較的安価でシステムがシンプル。
  • 電気の供給元が電力会社の場合に適している。
  • 導入コストが低い。
  • 停電時などに電力を貯めておいた電気を使える。

太陽光発電と連携しないため、日中発電した電気を直接蓄電できない場合がある。

ハイブリッド型蓄電池

ハイブリッド型蓄電池は、蓄電池と太陽光発電システムのパワーコンディショナ(変換装置)が一体化したタイプです。太陽光発電と蓄電が効率的に連携できるように設計されています。

  • 太陽光発電のエネルギーを直接蓄電できるため、発電した電気を無駄なく活用できる。
  • パワーコンディショナを1台で管理するため、設置スペースや運用が効率化される。
  • 電力会社からの供給に加え、太陽光発電からの電力も蓄えることができる。
  • 太陽光発電と蓄電が一体化しているため、効率が良く、エネルギーの自給自足がしやすい。
  • 発電した電気をそのまま蓄電できるので、電気代の節約や災害時の備えとしても強力。
  • 単機能型に比べて導入コストが高い。
  • 太陽光発電と一緒に導入することが基本となるため、既存の太陽光発電システムがある場合、変更や追加工事が必要になる場合がある。

まとめ

  • 単機能型蓄電池は、コストを抑えたい方や太陽光発電を既に設置している方に向いています。
  • ハイブリッド型蓄電池は、太陽光発電と併せて効率的に電力を管理したい方に最適で、災害時や電気代の節約効果を最大限に引き出すことが可能です。
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